夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

バランタイン12年

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誰しもが一度は通る道シリーズといきましょう。バランタイン12年です。これもたいていのお店に置いてますね。700mlのボトルは2,000円ちょっと。かつて1万円以上した12年もののスコッチがこの値段で飲める時代になったことを感謝しなくてはいけませんね。
 
とはいってもこのバランタイン12年の位置づけが難しく、同じ価格帯のブレンデッドにシーバスリーガル12年とジョニーウォーカーブラックラベル12年があり、加えて同じバランタインの廉価版ファイネストが存在しているということ。コストパフォーマンスで国産勢に対抗し得るバラファイがある中、倍の値段の12年はいかなる存在感を出せるのでしょうか。
 
開封してみます。バランタインらしいバニラっぽい香りが広がります。バラファイと比べてもその香りの深さは少し増していますね。ストレートで口に含むと香りよりは控えめな甘さが広がります。そのあとうっすらとウッディな余韻と少しばかりのアルコール感。まろやかではありますが、香りほど個性的ではありません。
 
ロックにすると肝心の香りが弱まってしまい、トゥワイスアップまで加水すると控えめだった甘さもなくなってしまいました。ストレートか度数でいうと30度ぐらいまでの加水、あるいはスバッと割ってしまうのが吉かと。
 
 
【香 り】 バランタイ~ンなほの甘さ
【味わい】 控えめにまろやかに
【余 韻】 少しばかりのウイスキーらしさが顔を出す程度
【短 評】 香りの正拳突き
【飲み方】 ストレートでも味わえますが、スパッと割ってしまってもいいでしょう
 
 

  

12年ものの入り口となる、香るバランタイン12年。2,000円で手に入る本格スコッチの看板は伊達ではありません。が、リピートはしませんでした。他の選択肢も多いですし、気楽に割るならバランタインファイネストで十分という結論です。