夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

12年もの海外ブレンデッド比較「誰しもが一度は通る道」

というわけで気軽に買うことのできる12年ものブレンデッド、「誰しもが一度は通る道シリーズ」は一旦の区切りとします。オールド・パーもこの対象に入ると思いますが、価格的にシングルモルトと同価格になってきますので、対象からは外させていただきました。

さて、結論から申し上げますと、あくまで個人的ながらこの3本のブレンデッドの中で最も気に入ったのはジョニーウォーカーブラックラベルになります。それぞれに世界的知名度があり、歴史があり、ファンもいる。甲乙つけるのは野暮と承知の上、好みとしては「ジョニ黒」と推したいと思います。

すでに書いた通りですが、ジョニーウォーカーを推したのはその個性の方向性です。決して強くはないものの、確かな煙さと奥にある甘さ。このバランスはブレンデッドの妙と言えるものでしょう。ウイスキーらしさを感じる玄関と呼ぶに相応しい1本と言えると思います。

まあ買うのは気恥ずかしいですけどw

推しも次点となった残りの2本も高い支持を受けるだけあって高い完成度を誇ります。バランタインの香りは気分を高揚させてくれますが、ファイネストでも同じベクトルの楽しみ方はできる上に価格的に気兼ねなく割れます。シーバスリーガルのバランス感はさすがですが、何か1つそれとわかる個性が欲しかったですね。

 

 

  

それにしても同じ12年もののブレンデッドとはいえ、すでに個性の違いがあるのは興味深いですね。香るバランタイン、バランスのシーバスリーガル、スモーキーなジョニーウォーカー。2,000円ちょっとでこれだけ遊べるのもなかなか贅沢なものです。大体の方はこの3本を飲めばどの系統の味わいが好みかわかるようになると思います。

ひとまずは12年もののブレンデッド比較はこれにて〆。
本来はここに竹鶴12年あたりも入れたかったのですが、終売となってしまいましたのでエントリーできずでした。響12年はオールド・パーあたりと比較しようか…とかぼんやり考えているうちにいつの間にかシングルモルトを上回る値付けになってしまいました…なんということでしょう。