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夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

ボウモア12年

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スコッチのシングルモルトが続きます。スモーキーさを前面に押し出した抜群の個性で日本でも人気のアイラ・モルト。まずは入門にはうってつけと言われるボウモア12年です。700mlのボトルは3,500円前後。値段的にも入門価格ですね。
 
ボウモアといえばかつて経営危機にあったときにサントリーが買収したことで有名です。経営危機の期間は設備投資もままならず、相当に品質が落ちていたそうですが、サントリーが買収して資金面での心配がなくなって以降は品質が戻ったという話です。サントリーもいいことをしますね。
 
では開封してみます。煙の香りと正露丸の臭いが同時に広がります。嫁に前知識なく嗅がせたところ「うわっ」という反応でしたw ですが次第にほのかに甘い香りに変化します。口に含むと樽のビターさが最初に来て、徐々に甘くなっていく。煙たい香りに甘い味わい。アイラモルトの特徴です。余韻もわかりやすい甘さがスッと消えて鼻腔に残る煙たさを楽しめます。
 
アイラということで警戒される方も多いのですが、ボウモア12年はそれほどのインパクトはありません。大丈夫ですw 確かに開封したては正露丸のにおいはしますが、2週間も置けば落ち着いてきます。優しい煙っ気の奥にある甘さ、そのギャップはクセになります。
 
 
【香 り】 煙と正露丸
【味わい】 わかりやすく甘い
【余 韻】 鼻に残る煙さが勝つ
【短 評】 若い海女さん?
【飲み方】 ロック、ソーダ割り
 

  

私自身、散々書いておきながら言うのもなんですが、「アイラ入門」と一括りにしてしまうのは失礼な話ですねw ボウモア12年はアイラの個性を持ちつつ、甘さをバランスさせた佳作と言っていいかと思います。ストレートよし、ロックよし。割っても正露丸は消えないオールラウンダーです。いいウイスキーだと思います。
 
私も一時期アイラにハマり、当時はボウモア18年を好んで飲んでいた記憶があります。いつの間にやらスペイサイドに戻ってしましましたが、久々に12年を買って飲んだらフツーに美味しかったです。12年なら躊躇なく割ることもできますし、これで肉を焼いたら独特の風味がついて美味しくいただけました。
 
同じアイラにはラフロイグラガヴーリンなどさらに尖った個性(という名の正露丸や潮っぽさ)を持つものが多いので、ともすればボウモアは駆け抜けていかれがちではあります。ですが煙っぽさと甘さのバランスはまさに「アイラの女王」の呼称に相応しい。色んなボトルも出ておりますので、好みの1本が見つかることでしょう。