夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

ニッカカフェグレーン/カフェモルト

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先日、六本木でやってた期間限定イベント「ニッカウイスキー ストーリーバー」。ここ最近気になっていたグレーンウイスキー、ニッカ カフェグレーンとカフェモルトのテイスティングセットが700円となかなかリーズナブルでしたので文字通り試してきました。(もう一つの目当てだった竹鶴25年は数量限定で飲めなかったですが…)

国内外におけるシングルモルト不足はこれからも進むことが想定されます。必然、ブレンデッドに触れる機会が増えると見越し、主要な構成酒たるグレーンウイスキーを試してみたくはありました。国産メーカー各社もメイン扱いではないもののグレーンウイスキーの発売をしています。ただ意外と値が張るのでこうしたイベントでのお試しは渡りに船といったところでした。

試したのはニッカ カフェグレーンとカフェモルトです。自宅飲みではないのでいつものテンプレートではなく、ダラダラと感想を書いていきます。

【ニッカ カフェグレーン】
 ・香りはニッカのブレンデッド、特に「伊達」や「ブラックニッカ8年」を想起させるチョコのような甘い香り
 ・味わいもまずは「伊達」に繋がるバニラ系の甘さ、ただし奥から広がる味わいはそれほどない
 ・余韻もあまりなく、スッと消えていく

【ニッカ カフェモルト
 ・香りはグレーンとは逆に際だった感じはなく、少々のアルコール感が先に来る
 ・味わいも最初はスムースに口に入り、次第に樽感が広がっていく
 ・余韻は栗っぽい味が残って樽感と混ざりながら消えていく

結構面白かったです。なるほど、これらをブレンドするとニッカのブレンデッドが出来上がるんだと納得できました。ものすごく粗い分け方をすると、

 カフェグレーン…香り、味わいの前半担当
 カフェモルト …味わいの後半と余韻担当

ってとこかと。んで、これらを混ぜ混ぜすると、甘い香りと甘い口触りからの樽感が広がるブレンデッドウイスキーが出来上がる、と。まあそんな単純なものではないのですが、イメトレとしてストーリーバーに行く前日にブラックニッカ8年を飲んだ記憶が役に立ちました。

  

 

さて、短評ですが「カフェモルト」は若い熟成年数が目立ち、「カフェグレーン」はニッカ味のバーボンという印象です。ニッカグレーンの甘さは飲み慣れた点からもそそられるものはあるのですが、やっぱり味わいの奥深さと余韻も含めて楽しみたいので単体の購入はないかなあ、と。割るとまた違う美味しさが広がるんでしょうけど、5,000円前後もしますしね。

 

…とか言いながら、手元にはサントリーの「知多蒸留所特製グレーン」とキリンの「御殿場蒸留所シングルグレーン」があったりして…こちらについてもいずれやりたいと思います。にしても御殿場グレーンうめえわw