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夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

新宮城峡 (宮城峡ノンエイジ)

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余市と一緒に買ってました、新宮城峡。宮城峡(蒸留所)は売上や知名度的に余市の影に隠れる存在ですが、原酒のポートフォリオやグレーン生産の点からもニッカの経営を支える重要な存在です。余市と同じく180ml、500ml、700mlをラインアップ。700mlのボトルで4,000円前後になるでしょう。

もともと宮城峡は熟成とともに尻上がりに伸びていくモルトで、ノンエイジから10年ぐらいまでは正直個性に欠ける印象でした。逆に10年を越えたあたりから花開き始めて、特に12年は余市を上回る出来、15年もまたとても美味しいウイスキーに成長しています。(宮城峡15年はこっそり確保しています)

気楽に開封してみます。若さがまず来ますがバナナが開いて少しの樽感が漂います。お、以前のノンエイジより濃い香りですね。口に含むと宮城峡らしいドライフルーツ、優しい甘さ。余韻は薄らとトースト感と硫黄。ノンエイジにしては余韻があります。数滴加水してみると若さが弱まり、レーズンや南国フルーツのような甘さが出てきました。

期待値が高くなかったがゆえにいい意味で裏切られた感、ですね。新宮城峡は45度にプルーフを上げたことがいい方向に作用したと思います。旧ノンエイジや10年で感じたボディの弱さやクセのなさを補うことができました。若さゆえのトゲがある部分も若干の加水で中和し、そこから開くレーズンの甘さは宮城峡の主戦場を改めて認識させるに十分でしょう。


【香 り】 若さとバナナ
【味わい】 ドライフルーツ、加水で開くレーズン
【余 韻】 薄切りトースト
【短 評】 あれ、意外と美味くね?w
【飲み方】 若干の加水

  

  

言い過ぎかもしれませんが、宮城峡10年よりも好きです。フルーツ感を残しつつ、ボディの弱さやコクのなさを補うことでバランスを改善させています。宮城峡12年から花開く南国フルーツ盛りと少しのクセという方向性を若いながらも感じ取ることができました。クセのある原酒を使い(使わざるを得なかったとしても)、45度に上げたことが成功したと言えるでしょう。

どうもニッカは宮城峡にシェリー感を演出したいようなのですが、保有しているシェリー樽の質を考えると山崎には及びません。勝てない勝負をするよりも、今の南国フルーツ路線を強めるべきだと思います。ザ・ニッカ40年で感じたフルーツのスターマインは宮城峡あってこそ。新宮城峡はノンエイジながら宮城峡が今後どこで戦うべきかを改めて考えさせてくれますね。