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夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

新旧余市ノンエイジ比較

余市の塩辛さを忘れないうちに、新旧の余市ノンエイジの簡単な比較をしてみたいと思います。

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◆まずはおさらい
それぞれの余市の味わいをサラリと。

◇新余市ノンエイジ

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 香り:若さ、わずかにピート、塩
 味わい:塩辛、45度以上のアタック感
 余韻:塩

と荒ぶる塩辛感でした。

◇旧余市ノンエイジ

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 香り:若さ、わずかにピート、フルーツ
 味わい:ナッツ、バニラ
 余韻:樽、トースト

若さは目立つが余市の血統って感じです。


◆前提条件
9/1に新余市、新宮城峡が発売されると同時にもう一つの大きなイベントがありました。それはニッカ商品の値上げです。概ね20~30%、大きいところでは50%もの値上げが行われ、多くのウイスキー党のポートフォリオを悩ませることになったかと思います。余市、宮城峡はフルモデルチェンジがなされたので値上げは行われませんでしたが、仮に行われていたとすると下記のような値付けになっていたと仮置きします。

余市・宮城峡ノンエイジ
 500ml 1,500円(700ml換算 2,100円) → 700ml 3,000円(約40%値上げ)

余市・宮城峡10年
 700ml 5,000円 → 7,000円(約40%値上げ、竹鶴17年と同程度)

余市・新宮城峡が4,000円前後の値付けで発表されたとき、価格帯は値上げを考慮して旧ノンエイジと10年の間に飛び込むものの、原酒の質的にはノンエイジ寄りの味わいになる、と予想していました。

こんなイメージです
 旧ノンエイジ 3,000円(700ml換算+値上げ)
 新ノンエイジ 4,000円
 10年    7,000円(値上げ)

というわけで、新余市が発売された際には旧ノンエイジと10年との比較をするつもりでした。


◆実際は
余市の荒ぶる塩辛ホームランで事前に想定していた比較は吹っ飛ばされました。

(想定)
旧ノンエイジ → (新ノンエイジ)→ → → 10年

(実際)
旧ノンエイジ → → → → → → → → 10年
   ↓
    → (新ノンエイジ)

と違う方向に進んでしまったので、10年との比較が意味をなさないものになってしまいましたw

 

  

  

「個性を研ぎすまし、一新」

余市、新宮城峡の発表時のコピーです。
余市もある意味で個性(塩辛)を研ぎすましたことで新たな余市になりました。ジャパニーズのシングルモルトでは最も個性的だった余市がさらに尖った個性を手に入れたわけです。これは正直なところ、行って来いだと思いますね。塩っ気が好きな層は新たに入ってきますし、距離を置く人も出てくることでしょう。

私はあまり塩系を飲まないのですが、新余市の方向性としてはタリスカーっぽいのでしょうか。ヘビリーピーテッドには塩っ気がなかったところを見ると、新余市の塩辛さは苦肉の策のような気がします。コク旨系の原酒の熟成が進むまで、数年間は塩余市で行くしかありません。

というわけで比較というところに戻ると、結論としては「比較にならん」という身も蓋もないものになりましたw
だって味わいの方向性が違うんだもん、比較なんて無理っすよ!ww