夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

【バー飲み】 響30年

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以前、ザ・ニッカ40年を取り上げたときも同じ言い訳していますが改めてw、家飲みのことをつらつら書くのが主旨なブログながら、浮気せざるを得ないときがまた来てしまいました。

ニッカのザ・ニッカ40年に対するサントリー最高峰のブレンデッド、響30年です。こちらも詳しい説明は必要ないでしょう。サントリーのプレミアムブレンデッドラインである響、その中でも熟成30年以上の長熟原酒で構成された響30年はまさにスペシャルなボトル。売り出し価格は12万5千円ながら、プレミアムがついて今はその倍25万円ぐらいが底値のようです。とても手が出ませんねw

趣味のサッカー観戦での甲信遠征時のお楽しみ、白州蒸留所に立ち寄ってのバー飲み。都内のバーよりもリーズナブルな蒸留所のバーでなければ、響30年などおいそれと飲めるものではありません。もはや観戦と蒸留所、どちらがメインがわかりませんがw (切実に甲府、並びに松本の残留を願っています)

注がれたグラスに鼻を近づけてみます。程よく華やかに甘さが誘います。落ち着いた果実、深みのあるジャム。しっかりとグレーンも利いています。口に含むとまろやで多重な甘みが噴き出します。ここは山崎モルトが引っ張る感じでしょうか。どこまでも長く続く余韻、リコリスとハーブ、トースト。白州がここに存在します。

…本当に美味しい。響をシンフォニーに例えたのは本当にいいマーケティングだと思います。華やかで深く、多層な味わいや余韻はまさにシンフォニーと呼ぶに相応しい。響30年から漂う巨匠感、これをマーケティング通りブラームス交響曲第1番で例えるなら、ベルリンフィルを率いるフルトヴェングラーの1952年の名演でしょうか。(同年のウィーンフィルも素晴らしいですね)

白州蒸留所のバーも10時の開店と同時に入り込んで氷の準備もまだ終わり切ってないのに、最初から響30年をダブルで注文するバカなんて面倒くさい客でしょうねw でもこちらもそのあと試合を観戦しにすぐ移動しなきゃなんで大目に見て下さい。まあ、その割には2時間以上いましたけどね…w

サントリーには美味しいウイスキーが数多くありますが、1本選べと言われれば響30年ですね。山崎でも白州でもなく。山崎・白州18年と比較しても響21年を選びます。ああ、響21年も抜群に美味しいんですよねえ。これを例えるならレニングラードオケを率いるムラヴィンスキーチャイコフスキー第5番、1960年。うん、響はやはり美味しいです。12年の終売、取りやめてくださいw

  

 

(おまけ)

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この日は響30年の他にもバランタイン30年とマッカラン18年も飲んでたりしたんですよね。マッカランは18年からが本気…例えるならジャガーのXJソブリン、もちろん直6ですよ直6。バランタイン30年は香りは正直バラファイとそんなに変わらない(言い過ぎw)なんですけど、余韻が本当に深く長い。余韻だけなら響30年よりもありますね。抜群に美味しいです。

 

(さらにおまけ)

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さらに白州18年とボウモア25年も飲んでたり。白州は18年が一番美味しいと思うんですけどねえ。いくらでも飲めます。大好きな1本です。あと写真撮るのも忘れちゃいましたけど、〆は響21年でした。響21年を「あと20分あるし響21年でも飲んでおくか」的なノリで飲んでいいものなのでしょうかw

 

あー、美味しかった。(なお、肝心の試合のことなどすでに忘れた模様)