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夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

ベンロマック10年

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久々にスコッチにしましょう。余市終売狂騒曲の折、入る店入る店で売り切れに疲れ果てたストレスを発散するために勢いだけで買ってしまったボトル、ベンロマック10年になります。ベンロマックは旧ボトル含めて飲んだことがなかった蒸留所でしたし、スペイサイドにしてはスモーキーという噂も聞いていたので思わずレジに持っていってました。

700mlのボトルは5,500円ほど。同時期に発売していたハイプルーフ版の方が評判がよかったのですが、まずはスタンダードから攻めようと43%のものにしました。ベンロマックは何と5人に満たない少人数で運営している零細蒸留所らしく、これは応援してやらねばという気持ちにさせてくれますね。

開封してみます。スペイサイドとは思えないピート…というよりはヨード、すなわち正露丸です。ラフロイグほどではありませんが、ボウモア並み。そんな正露丸のあとにシェリー系の甘さが香ります。口に含むと強い樽感、そこからクッキーのような甘さが出てきて煙が吹き出します。余韻は煙さが続いて最後にまた樽感。

驚きです。スモーキーなスペイサイドという前評判だったのでハイランドパークな感じなのかな?と思いきや、何とヨードが香るボウモア系でした。もちろんスペイサイド的な甘さは奥にちゃんとあるものの、どちらかといえばパワー系。ハイプルーフ版だとどちらの個性が伸びたのでしょう。


【香 り】 ほどよく正露丸
【味わい】 樽感の奥にほの甘さ
【余 韻】 煙
【短 評】 女子校なのに剣道部
【飲み方】 アイラ系の飲み方で

  

  

聞けばベンロマック、100年の歴史がありながらオフィシャルボトルを出すこともほとんどなく、埋もれかけたところにG&Mの資本が入り、再建に5年も費やしてようやく販売にこぎ着けた蒸留所とのこと。まあ再建してもなお5人に満たない零細っぷりなので、チャネル開発やマーケティングもこれからってところなんでしょうね。

零細の良さはフットワークの軽さにあり、今年のスタンダードボトルのリニューアル以降、ウッドフィニッシュ系2本(シャトーシサック、エルミタージュ)にオーガニックと次々と新ボトルをリリースしています。マーケ担当がいるかも怪しいベンロマックではなくG&Mの意向が色濃く見えるリリースですが、今後どんな感じで伸びていくか期待ですね。