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夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

エドラダワー10年

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せっかくなのでシェリー系を続けたいと思います。涼しくなってくるとシェリー系が美味しくなってきますしね。今回はスコットランドでもかなり小さい蒸留所のエドラダワー10年です。あまり知名度はありませんが、余市や竹鶴が品薄になり始めた今年の年明けあたりにとあるお店のスタッフからおすすめされたのがきっかけでした。700mlのボトルは4,500円前後だと思います。

聞けばエドラダワー、相当小規模の蒸留所らしい(スタッフが3人とかポットスチルが2基のみとか)のですがボトラーズのシグナトリーの資本が入っており、近年は安定的な生産ができるようになったとか。ベンロマックに対するG&Mもそうですが、合従連衡による陣取り合戦が進んでいますね。

開封してみます。シェリー、キャラメルチョコ、アーモンドなどの濃厚な甘い香りが立ち、大いに期待させてくれます。口に含むと生クリーム、ハチミツ、紅茶の甘さがクリーミーに。余韻はバター、薄切りのトーストのあとにわずかにスパイス。柔らかで穏やかなウイスキー。数滴の加水でナッツの甘さが噴き出します。

これ、美味しいです。シェリー系はシェリー系なんですが果実感たっぷりというより、クリームまったり洋菓子系。まったりしていながらも適度に樽感もあるので甘ったるくはならない。濃厚なのについつい杯が進んでしまう、危険なウイスキーです。


【香 り】 キャラメル、アーモンド
【味わい】 クリーム、ハチミツ
【余 韻】 バター、トースト
【短 評】 エクレア
【飲み方】 ストレート、若干の加水

  

  

真夏には向かないですが、秋から冬にかけてはおすすめの1本ですね。個性もわかりやすく、価格帯もリーズナブル。竹鶴17年が値上げした今、5,000円以下のボトルではベストパフォーマンスの1本だと思います。まあクリーム系なのでアイラ党には少しツラいでしょうけど…

スコットランドはあの狭い地域に100を超える蒸留所があります。その数だけ個性があるのですが、一方で経営的には難しい要素となるでしょう。大手による買収はお互いにメリットのあることだと思います。蒸留所は生産に専念し、大手はグループ内のポートフォリオ構築が可能になる。スコットランドをはるかに上回る経済規模を持つ日本でもいつか同様の動きになればいいですねえ。