夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

グレンリベット アーカイブ

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久々にグレンリベットを取り上げてみたいと思います。少し前まで流通していたグレンリベット アーカイブです。熟成年数は記載されておりませんが、海外のサイトだと15年相当のようですね。現行だと15年フレンチオークリザーブと同じ位置づけといったところでしょう。程よく熟成が進み、かつあり難がるほどではない、まさに家飲みの鑑のような1本です。

グレンリベットは老舗中の老舗ですが、ラベルデザインを頻繁に変更することで知られています。主力の12年もここ数十年で赤玉、アザミの大小、アザミなし、現行ロゴ...と10年単位で変わってきた勢いです。老舗であるほど看板やロゴは守りたくなる傾向がある中、積極的に変化に挑むこの姿勢こそがグレンリベットを世界的シングルモルトに成長させたのかもしれませんね。

そんな大きな話から一転、目の前のボトルを開封してみます。熟成感のあるナッツ、トースト感とシェリーが香ってきます。口に含むとやはりまろやかに、レーズン、ダークチョコなど多層な味わいが膨らみます。余韻は穏やかにスパイス、リコリスの柔らかな甘みから確かなトースト感が長く続きます。穏やかに、バランスの取れた構成ですね。

私はグレンリベットが好きなので贔屓目が確実に入っていますが、「やっぱり美味しいな」と。リベットに求めている要素がバランスよく配分されています。ハッとする要素は皆無なんですけど、じっくりと時間をかけて飲んでいることそのものが心地よかったりするんですね。ボーっとするにはうってつけの1本だと思います。


【香 り】 ナッツ
【味わい】 レーズン
【余 韻】 トースト
【短 評】 晩秋の公園
【飲み方】 ストレート、少しの加水

  

  

歴史あるグレンリベットはボトラーズ含め多種多様なボトルが過去から現在に至るまで流通しています。「正直どうなの?」ってボトルもぶっちゃけよくありますが、ベースのグレンリベットそのものが実に素直な原酒なので、大体はリベットらしい落ち着いた味わいに収斂してます。そんなわけでホッとしたいときはグレンリベット飲みましょうw

私は決めた銘柄を定番化して延々と飲む性質なので、グレンリベットとはこれからも長い付き合いになると思います。実のところスコッチのシングルモルトだと一番好きな銘柄でして、次いでリンクウッドです。ジャパニーズ含めたら余市、竹鶴、響、グレンリベット、ジョニ黒、バランタインが先発ローテです。うーん、改めてド定番過ぎる...ヒネりまったくなしww