夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

宮城峡ノンエイジ

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ニッカに戻ってきました。以前に余市10年をやりましたので、今回は宮城峡の10年…ではなく趣向を変えてノンエイジです。500mlのボトルは1,600円前後、ノンエイジならコンビニでも普通に売っています。夜遅くなってもいつでも手に入る安心感がありますね。

重厚でピーティな方向性の余市と比べ、宮城峡は軽快でフルーティです。両極にあるモルトを保有することで、ブレンデッドに幅を持たせるニッカの戦略ですね。サントリーも同様で、山崎と白州とではやはり個性が大きく違います。そういえばラオウとトキも全然違いますしね。

開封してみます。穏やかに花っぽい香りが漂います。買ってきたばかりの開栓直後はまだ熟成が足りないのかアルコールの刺激が先にきますが、1~2週間ぐらい置いておくと刺激が弱まって落ち着きます。口に含むと引き続き柔らかなフルーティさが。余韻もあまりなく、フレッシュな印象のままスッと消えます。

単体としてはボディの弱さや熟成不足は否めません。とはいえ癖のないフルーティさは使いよう。私は風呂上りに乾いたノドを潤すのに宮城峡ノンエイジのジンジャーエール割りをしばしば飲みます。フルーティな宮城峡を辛口のジンジャーエールで引き締めるとゴクゴクと飲めてしまうのです。


【香 り】 フルーティ(アルコールくささは少し寝かせて和らげる)
【味わい】 やわらか
【余 韻】 リフレーッシュ!
【短 評】 ルーキーも使いどころを絞れば成果を出します
【飲み方】 割ります

 

 

  

おすすめはウィルキンソンジンジャーエールです。辛口で変な甘さもないのでウイスキーの風味を壊しません。濃さはお好みですが、私は宮城峡 1:ウィルキンソン 2.5ぐらいですね。度数でいうと12度前後でしょうか。10度以下にまで割ってしまうとノンエイジでは負けてしまう気がしました。

もちろん単体としてみれば宮城峡10年以上の方が美味しいです。ノンエイジにあったツンとつくアルコール感もほぼなくなり、味わいも余韻も深くなっていきます。が、個性豊かな他のシングルモルトと比較すると優等生過ぎて印象に残りませんでした。まあ10年についてはまた別の機会にでも。