夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

マッカラン12年(シェリーオーク)

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スコッチのシングルモルトもいきたいと思います。今回は王道のマッカラン12年(シェリーオーク)でしょう。確か日本で最も売れているスコッチのシングルモルトだったはずです。2015年の値上がりを経て700mlのボトルは6,000円前後ですね。

スコッチではジョニ黒と並んで高い知名度を誇ると思われるマッカラン。「ロールスロイス」とか「初心者におすすめ」とか「女性に飲ませるならこれ」とか色んな表現がありますが、共通するイメージはその飲みやすさと敷居の低さでしょう。

では開封してみます。フワリとドライフルーツのような香りが広がります。気品あるような気がしてきますね。口に含むと先ほどのドライフルーツがイチジクだったと気づきます。渋さと甘さの同居。余韻は強くありませんが樽の苦味がほんのりときます。

うーん、ノーブル。40°あるウイスキーを飲んでいるとは思えません。香りも味わいも余韻も嫌味なところがない。強烈に何かを主張するでもありませんが、それでいてマッカランらしさは確かに存在する。その穏やかな調和こそマッカランの個性なのでしょう。


【香 り】 ドライフルーツ
【味わい】 中身はイチジク
【余 韻】 飲み干したティーカップ
【短 評】 MGぐらいでしょうか
【飲み方】 ストレート

 

  

さすがにこの12年でロールスロイスを謳うには無理がありますがw、英国的な気品の考え方(過度な装飾ではなく調和)は何となく伝わってくる気がします。30年は未飲ながらこれをロールスロイスと仮置きすると、25年はアストンマーチン、18年はジャガー。そして12年はMGといったところでしょうか。

ちなみに私は車としてもジャガーが好きですw

実はこの12年、値上げ前に勢いで買ってしまったものの開栓しようか悩んでおりました。個人的にはマッカランはバーで18年を飲むのが気に入っています。25年以上となると気合(と財布)が必要ですw 12年のボトルは父親の快復祝いに送ろうと思います。