夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

グレンリベット12年

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スコッチのシングルモルトを続けたいと思います。先にナデューラ16年を紹介してしまいましたが、改めてグレンリベット12年です。グレンフィディックと並びスコッチの定番、スタンダードとも言うべきグレンリベット12年。700mlのボトルは2,500~3,000円でしょうか。
 
国産勢がサントリーに続きニッカも値上げしたこともあり、実売3,000円以下の12年ものシングルモルトとしてお買い得感がさらに増しています。私もそうですが、初めて飲んだスコッチのシングルモルトがグレンリベットである人も多いでしょう。そのスムースな飲み口は、ともすれば個性に欠けるという評もあります。そんなザ・定番はどんな味わいなのでしょうか。
 
開封してみます。ゆるやかにリンゴのような薄甘い香りが広がります。口に含むとハチミツとバニラがほのかに感じられます。ピート感は皆無でとにかくスムース。余韻も強くはありませんが、口の中に甘さが残ります。安心と信頼の落ち着き感、12年ものによくある若さもありません。
 
とても飲みやすいですね。引っ掛かるところがないです。ほのかに甘く、ほのかに香る。しばしばボヤーンとしてると評価されるグレンリベットですが、実際にボヤーンとしてます。これは否定のしようがありません。ただこのボヤーン感、これを楽しめるかでこの1本の評価は分かれると思います。
 
 
【香 り】 ほのかな果実
【味わい】 ハチミツ、バニラ
【余 韻】 薄いが長い
【短 評】 幼馴染が買ってくる購買のパン
【飲み方】 ストレート、若干の加水
 

 

 

  

好きです、これw 確かにボヤーンとしてるんですけど、何か止められないといいますか。私もご多分に漏れず、クセのあるウイスキーを好んで飲んだ時期もあるのですが、いつの間にやら戻ってきていました。グレンリベットに。ホッとするんですよね、これ飲んでると。

アイラのような抜群の個性があるわけでもなく、うっとりするような華やかさや甘さがあるわけでもない。18年で味わえる熟成感もまだなく、ナデューラにあるボディの強さもありません。つまり、足りないところだらけなのですが、足らずが集まると他にはない個性ができているというのが面白いところ。

そんなわけで絶対手元に置いておかなきゃ!と思ってるわけでもないのに、いつの間にか家にはある。そんな幼馴染みたいなウイスキーです。(なんだそりゃ)