夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

余市ノンエイジ

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いよいよ新余市の発売が来週になりました。試飲された方の感想も多く出回る中、どのように仕上げてくるのか。価格帯としては現行(もうすぐ旧という表現になりますね)余市10年より少し下あたりになりますので、ベンチマークとして現行の余市ノンエイジも必要だろう、と1本だけ残しておきました。500mlのボトルで1,500円前後でしたね。

余市は10年が攻守両面において鉄板過ぎてノンエイジに手を出す必要もそんなにありませんでした。1年ちょっと前までは4,000円ぐらいでサクッと買えましたしね。そこからの1年でニッカのみならずサントリーも含めてジャパニーズウイスキーを取り巻く環境が激変していく中、正直ノンエイジにまで手を出す余裕がなかったのが実情です。

久しぶりに開封してみます。余市らしい樽感と思った以上のフルーティーさ、かすかにピートと若さが順に出てきます。口に含むとナッツベースの味わいとバニラのような甘さが広がります。余韻はノンエイジとは思えないほどの樽感とトースト感、そして潮っ気が。

改めてではありますが、いい出来だと思います。ノンエイジとしては最強と言っていいでしょう。もちろん10年あたりと比べたらどうしても足らずも見えてきますし、杯を進めるうちに若さが目立つようにはなってきますが、ノンエイジとは思えないほどの味わいの濃さ、情報量の多さには感心することしきり。これが1,500円でコンビニで買えたのですからね。


【香 り】 フルーティーな余市
【味わい】 力強く甘い
【余 韻】 樽、トースト、潮
【短 評】 アンダー世代の絶対的エース
【飲み方】 ストレートでもいけます

  

  

正直言いますと余市は15年と20年の確保にかかりっきりでノンエイジは見かけてもスルーしていたのですが、改めて向き合ってみるといいウイスキーですよね。同じノンエイジのシングルモルト(宮城峡、山崎、白州)と比して見ても、その個性は抜きん出ていたと思います。もう何本か確保していればよかったのかな。

さて、新余市です。聞けばよりピーティーに、より潮っ気に振った味付けという話もあります。幸いにも限定となるヘビリーピーテッドも確保できそうなので、
 ・余市ノンエイジ<新余市余市10年
 ・余市15年<余市へビリーピーテッド
の比較飲みをしていきたいと思います。