夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

新余市(余市ノンエイジ)

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ついに新余市が発売となりました。フラリと渋谷に寄ってみたら売ってましたので、新余市と新宮城峡(あと知多も含めて)を試しに購入してみました。180ml、500mlもありますが、700mlのボトルでで4,000円前後に落ち着くだろうと思います。私はとりあえず180mlにて様子見です。

半年近く振り回された余市狂想曲に終止符を打つべく、購入したお店ではかなりの入荷量がありました。ブランドが高まってきた中でのモデルチェンジですから、生産ラインをこの新余市に集中させたことは容易に想像できます。今後数年はエイジドものは出ても限定でしょうし、ブランドを支える基幹商品足り得るか。まさに試金石です。

開封してみます。余市らしい樽感にホッとしつつ、新たに感じられるのは塩っぽさ。わずかなピートと若さが順に出てくるところは旧ノンエイジと似ています。口に含むと甘さというより塩辛さと45度のアタックが。余韻も樽感ではなく潮っ気が押し寄せてきます。

「なるほど、こっちに振ったかー」ってのがファーストインプレッションです。余市じゃないかといえば間違いなく余市なんですけど、甘さを控えめにして塩辛さを押し出してきました。当然ながらノンエイジゆえ熟成感もあまりありませんし、これは結構好みが分かれるかもしれませんね。


【香 り】 塩余市
【味わい】 力強い塩
【余 韻】 潮っ気
【短 評】 塩辛?
【飲み方】 ストレートだと塩辛いかも

  

   

重ねてになりますが、これは余市です。が、評価は割れるだろうなと思います。私個人としては少し微妙に感じました。樽感と甘さが同居しているところが余市の良さであり、好んで飲んでいた要素です。その両輪の一つであった甘さが塩辛さになったことで、受け入れるまで少し時間がかかるかなあ、と。

ま、少し置いてみて多少なりとも落ち着かせてからまだ飲んでみたいと思います。塩辛さが落ち着いて奥にあるかもしれない甘さが出てくるかもしれませんしね。いずれにせよ限られた原酒の幅とマーケティングの結果が新余市の方向性になっているわけですし、辛口・濃いめの新余市を見守っていきたいと思います。

(ヘビリーピーテッドがさらに塩辛かったらどうしようw)