ジョニーウォーカーブラックラベル 新旧比較
唐突に企画ものです。ジョニーウォーカーブラックラベルの新旧比較。特別な理由はありませんが、強いてあげるなら「ジョニ黒が美味しい」ってことでしょうかw
今回はこの3本、左から(恐らく)70年代と80年代、右のは現行です。ジョニ黒は古くから業者だけでなく個人経由含めて国内に流入してますので、弾は豊富です。その分、値段もこなれていますし普段飲みには最適なボトルの1つと言えるでしょう。
特に気取ったお酒でもないですし、どんどん注いでいきます。部屋を充たすジョニ黒の甘くスモーキーな芳香。うーん、いいですねえ。華やか系のバランタインやシーバスリーガルとはまた違う世界観を見せてくれます。ま、そんな前置きはいいでしょう。ジョニ黒は勢いよく飲むほどに美味しくなるのです。
ベンチマークとなる現行ボトルです。全体的に細長く、ラベルもシンプル。今風なすっきりデザインですね。味わいはおさらいになりますが…
香り:甘さとアルコール感
味わい:ビター、フルーツ
余韻:ハチミツからの樽感
こんな感じです。まあ唸るほど美味しいってわけでもありませんが、ちゃんとクセもありますし値段も手ごろ。2,000円ブレンデッドの門番と言うに相応しいボトルです。
これは80年代かと。(詳しくないのでザックリです)現行ボトルと比較して幾分ずんぐりとしたフォルムです。容量も少し多い。金色のラベル部分が大きく少しゴテゴテとした印象。比べてみるとやはり現行ボトルのデザインは洗練されていますね。
肝心の味わいはといいますと…
香り:柔らかくピート、カラメル
味わい:ドライフルーツ、ビターチョコ
余韻:樽感の奥に少しのトースト感
です。現行に比べて樽感が前に出つつも奥にしっかりとした甘さがあります。味わいがしっかりしているので割って飲むといくらでもいけます。美味しいです。
これは70年代でしょうか。(ザックリです)ボトルやラベルのデザインは80年代とそんなに変わってませんね。ディティールは少し違いますが、団塊世代はこんな感じのデザインこそジョニ黒なんでしょうね。
味わいはですね…
香り:しっかりしたピート、シェリー、落ち着いた甘さ
味わい:フルーツのジャム、マイルドなチョコ
余韻:スモーキーな樽感のあとにトースト感
でした。80年代のものからさらに重厚になっています。特に味わいのフルーツと余韻のトースト感が増しています。一方で保存年数の影響かアルコールのアタックは落ち着き、穏やかな印象が強くなっています。全体的に味わいが濃ゆいですね。濃ゆい。
やっぱジョニ黒美味いっすわー。
もちろん年代ごとの流行りや原酒の質があるので違いはあるものの、方向性としてはやっぱりジョニ黒です。ベースにあるスモーキーさとビターな甘さ。これがジョニ黒の大きな幹。現行は軽さと華やかさが優先されており、かつてはスモーキーで甘さの深みがあった。どの時代のジョニ黒も好きですねえ。
今回の3本のうち1本を選ぶならもちろん70年代のやつです。トースト感が好みなのでこれは譲れませんw
現行も長旅のお供に最適ですね。飛行機は液体の持ち込みが制限がありますが、陸路なら問題ありません。ジョニ黒を小脇に抱えて、電車にバスに。なかなかいいものです。