夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

ラフロイグ10年

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さらにスコッチのシングルモルト、アイラものを続けます。前回のボウモアが「アイラの女王」ならば、今回のラフロイグはさしずめ「アイラの帝王」と言ったところでしょうか。日本でも人気のラフロイグ10年、700mlのボトルは4,000~5,000円。かつてはボウモアと同価格でしたが値上げしてしまいました。
 
もうすっかり定着したアイラもの、その中でも抜群な個性でブランディングに貢献したのがこのラフロイグだと思います。一度嗅げば忘れられない強烈な香り。誰しもが「正露丸」と表現するその圧倒的な香りでクサいもの好きの心を鷲掴みにしています。さて、本当に正露丸なのでしょうか。
 
開封してみます。もう笑ってしまうぐらいに正露丸ですw 誰が嗅いでも「正露丸」と答えるので、正露丸がダメな人はスルーした方がいいですね。ところが口に含むとリコリスのような甘さが広がります。鼻には正露丸、口には甘味。まったくもってカオスです。余韻も甘さは感じつつも、鼻に残った正露丸が部屋全体を支配します。
 
というわけで、力の限り正露丸でしたw 鼻のいい妻に何の前情報なしにボトルを近付けたところ、「クサッ!クッサ!」という期待通りの反応でした。人間ですらこれなので、嗅覚に優れた犬などに嗅がせると転げまわるかもしれませんw
 
 
【香 り】 正露丸の正拳突き
【味わい】 多分、甘い
【余 韻】 多分、甘い
【短 評】 トラップだけはワールドクラスながら簡単なシュートは外す
【飲み方】 ロック
 

  

クサいです。正露丸100%です。ところが味わいは甘いというギャップ。全盛期の野茂のフォーク並みに落ちてますね。正直なんでこんなクッサい酒が支持されてるのか不思議でなりませんw まあ不思議といえば飲んでるうちにこのクサさがウマいと感じるようになるところですね。日本人は干物を食べるので余裕で許容してしまうのでしょう。
 
あと、ラフロイグを飲むときは最後にした方がいいと思います。ラフロイグ飲んだあとは鼻の中が正露丸になっているので、香りがよくわからなくなりますw 1杯目にラフロイグ飲んでしまったら、あとはアイラ縛りで飲むしかありません。大変ですねw