夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

バランタイン クリスマスリザーブ (2015)

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突然の季節限定物にしてみたいと思います。特別欲しかったわけではないのですが、「まあ手ぶらで帰るのもな」と目に入ったボトル、それがこのバランタイン クリスマスリザーブです。ちょこちょこと限定物を出しているバランタイン、クリスマス限定商品は去年も出していたと思います。その前はあったかな?あまり記憶にありません。

クリスマスをイメージしたボトル及びボックスはとても雰囲気がありますね。700mlで3,000円ぐらいでした。価格的にはバランタイン12年より少し上、限定品ということで少し割高になっている感じでしょうか。17年には届かず、12年をベンチマークとしては味わえばいいだろうな、と何となくの予想。

特にクリスマス感もないまま開封してみます。おお、思ったより甘い香りが漂います。レーズン、焦がしたザラメ、グレーン由来の甘さ、奥に薬草っぽさも。予想以上の香りに少し期待を乗せて口に含むと存外まろやかに入ってきて、メープルシロップのような甘さとリンゴのような酸味が広がります。余韻はトースト感が薄っすらとではありますが、比較的長く続きます。

正直、あまり期待はしていなかっただけに予想以上にポジティブな評価ですw クリスマスをイメージしているせいか、割りとはっきりした甘さを前面に出したブレンドにしていますね。もちろんバランタインらしく穏やかな味わいながら奥の複雑さは健在、17年の奥深さには届かないものの、12年よりもわかりやすいので甘党にはおすすめでしょう。


【香 り】 レーズン
【味わい】 メープルシロップ
【余 韻】 8枚切りのトースト
【短 評】 ホッホッホー、メリークリスマス
【飲み方】 あのコを酔わせたいな、的な

  

  

限定だからとかそんなの抜きに思ったより美味しく感じたボトルでした。アルコール感もさほどなく、まろやかな口当たりなので女性でもスッと飲めると思います。食前酒などでも使えるでしょうね。それでいてバランタインの味はちゃんとしますのでファンも楽しめます。バランタインのブレンダーはやはり優秀ですねえ。

とはいえ私は日々の酒量はそれほどでもなく、せいぜい1~2ショットな上にそれなりの本数を開栓しているので、1本のボトルを飲み切るのに数ヶ月かかってしまうんですよねえ。ということは、このキラキラしてゴキゲンなクリスマスリザーブを春ぐらいまで飲むことになるという...