サントリー 角瓶 復刻版
正月に帰省していたときに見つけてしまったボトルでいきたいと思います。それがこれ、サントリー角瓶 復刻版です。昨年の春に限定発売されたもので、都内ではもうあまり見かけなくなっていたところ、どうしたわけか実家近くのスーパーで見かけたので何かの縁かな、と思って勢いで買い込んでしまいました。450mlのボトルは1,400円ほど。
確かこの復刻版が発売されたのはマッサンブーム冷めやらぬ頃、ただ角瓶の復刻版といえば5年ぐらい前に発売された横浜開港150周年記念のものがどうにも穏やかでない出来だったのでスルーしてたんですよね。この復刻版はまあまあ評判がよさそうでしたので、物は試しだとばかりに挑戦してみました。
開封してみます。サントリーらしくなくスモーキーな香りが立ち上がってきて少し驚きが。奥からシェリーとグレーンの甘さも感じられます。思いのほか厚みのある構成です。口に含むとレーズンの薄甘さ、リンゴの酸味が広がり、アルコール感はさほどありません。余韻は薄っすらとトーストの甘さが残ります。あれ?角瓶に余韻があるなんて!w
この復刻版、予想を裏切る美味さでした。まず香りのスモーキーさが前に出ていることが新鮮です。山崎のノンエイジ、いや12年よりもよほどスモーキー。今の上品なサントリーらしくなく、割っても味わいが残るウイスキー臭さが演出されています。とはいってもニッカほどウイスキーウイスキーしていないギリギリの線でブレンドしてる感じですね。
【香 り】 スモーキー、グレーンの甘さ
【味わい】 薄いレーズン
【余 韻】 あるんです余韻が、角瓶に
【短 評】 アタリです
【飲み方】 水割り、ロックからストレートも可
意外に美味かったので後日に残りの1本も買ってしまいました。この復刻版、450mlで1,400円なので、700ml換算すると2,100円程度なんですよね。それぐらいの原酒を使っていればそこそこ美味いわけです。現行の角瓶3種はもちろんプレミアム角瓶、リザーブあたりよりも美味い気がします。まあ今回のはブレンドの方向性の勝利といえるでしょう。
前述の通り、都内では店頭で見かけることが難しくなってきているものの、通販在庫はまだあるみたいですので、角瓶ラヴァーな方は一度飲んでみることをおススメしたいですね。私は「また夏にでも飲むか」とこの2本を実家に置いてきたのですが、かつての角瓶ラヴァーだった親父が残してくれてるかはわかりませんw