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夜は琥珀色 ~家飲みウイスキーのことなど~

しみじみとウイスキーのお話を

バランタイン21年

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今月もバランタインです。少し昔のボトルが続いていたので、現行ボトルになる21年にします。歴史あるバランタインの中でこの21年は最も新しく、2007年にラインナップに加えられたニューカマーになります。バランタインといえばファイネスト、12年、17年、30年ってイメージが強くありますが、よく考えたら17年の次が30年ってのも間すっ飛ばし過ぎな気もしますし、間を埋める一手としては妥当なところでしょう。

とはいえラインナップ的には間を埋めた感のある21年ですが、市場の認知度はあまり埋め切れたとは言えず、まだ評価を確立しているとはいい難い状況のようです。日常的にバランタインを飲んでいる私ですら「今さら21年と言われてもねえ…」というのが本音のところ。酒販店でもバーでも所在なさ気で主力感はいまだ発揮できているようには見えません。それが今の21年の立ち位置です。

そんな21年を開封してみます。穏やかに香草やリンゴの酸味が爽やかに香ります。口に含むとまずナッツが広がり、奥からレーズンが。実にまろやかな口当たりですね。余韻はスパイス、次いでビターチョコが程よく伸びて消えます。少し加水をしてみるとクッキーのような味わいやトースト感が余韻に出てきて厚みを感じさせてくれます。とても飲みやすく、クセのないウイスキーですね。

正直ストレートだと物足りないかな?と感じましたが、加水で味わいが開くあたりさすがはバランタインの21年、なかなかに奥が深いブレンデッドだと思います。相性がいい飲み方としてはまずロック、水割りなんかも美味しくいただけるかと。暑い時期に贅沢なハイボールにしてもいいかもしれませんね。バランタインは肩ひじ張らずに思い思いな飲み方をすればいいんですよね。


【香 り】 リンゴの皮
【味わい】 ナッツ、レーズン
【余 韻】 ビターチョコ
【短 評】 少しの加水で目を覚ます
【飲み方】 ロック、水割り

  

  

悪くはない、が特筆するところもないってことでしょうか。まあ発売して100年経ってるファイネストとかと比して積み上げてきた要素が少な過ぎるのは仕方のないところ。加えて発売が2007年の21年ものということは1980年代後半の原酒中心ということで、深い味わいのものが目に見えて減っていく時期なんですよね。同時期かさらに前の年代に発売になっている同じバランタインの17年、いや12年と比較しても21年の方がスムースだったりします。

ま、味わいの好みの変化というのもありますし、現在はパイの拡大につれてライト・スムースなテイストが受け入れられているので、その意味では現代的なブレンデッドなんだと思います。というか欧米ではどんな売れ行きなんでしょうね。バランタインのブレンダーは優秀なので、勝てない商売はしないと思いますし。てなわけでこのバランタイン21年、今後化けるかもしれません。緩やかにチェックしていきたいと思います。